学生・進学案内

主に卒業研究配属と大学院進学を検討している方に向けて、研究室での学び方や進学に関する基本情報をまとめています。

研究室の方針

素粒子・原子核・宇宙に関わる基礎物理に興味を持ち、実験、解析、検出器開発のいずれか、あるいは複数を横断して学びたい学生を歓迎します。学部段階で全てを知っている必要はありませんが、自分で考え、手を動かし、議論しながら前に進める姿勢を重視します。

少人数の研究室として、一人ひとりが研究全体の流れを理解しやすい環境を大切にします。また、週に一度研究室ミーティングを行い、進捗や課題を共有しながら議論を進めています。さらに、週に一度、久世研究室と合同で雑誌会を行い、最新の論文を紹介・議論しています。

学部生(B4)

卒業研究配属後の前半は、光センサー、シンチレータ、データ取得回路、統計、プログラミング(Python/C++)など、実験を進めるうえで基礎となる内容を重点的に学びます。あわせて、研究室ミーティングや久世研究室との合同雑誌会、久世研究室・陣内研究室との合同輪講を通して、研究の進め方や素粒子実験の基礎に慣れていきます。その一環として、Martin & Shaw, Particle Physics, Fourth Edition を用いた輪講を行います。

大学院進学を希望する学生は、夏までは大学院入試の準備も重要になります。研究室でも相談しながら、研究と受験準備を両立できるよう進めます。

大学院入試後は、各自の卒業研究テーマを具体化し、主に極低放射能検出器開発に関連するテーマに取り組み、大学内での装置開発や評価実験を実際に進めます。熱意があれば、修士から XENONnT 実験で今取得しているデータを解析し、暗黒物質探索へ貢献することも可能です。

年度の後半には、得られた結果を整理し、卒業研究としてまとめます。研究内容を自分の言葉で説明し、議論し、発表する経験を通して、修士課程以降の研究につながる基礎を身につけることを目指します。

大学院入試

本学学生だけでなく、他大学からの進学も歓迎します。最新の募集要項、日程、出願方法は東京科学大学の大学院入学案内と、理学院物理学系の入試案内を必ず確認してください。研究内容に関心のある方、見学を希望する方、受験準備について相談したい方はメールでご連絡ください。

奨学金・留学生

東京科学大学では、授業料等免除制度、大学独自の奨学金、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金、民間財団等奨学金など、複数の支援制度が案内されています。制度や時期によって条件が異なるため、最新情報は公式サイトを確認してください。留学生向けの支援情報も東京科学大学の在学生向けページにまとめられています。

創発RA について

JST 創発的研究支援事業では、一定の要件と承認の下で、博士課程学生だけでなく修士課程学生も RA として追加支援の対象になり得ます。支給額は最大で月額20万円ですが、支給の有無や人数、実際の金額は制度上の条件や研究費の状況によるため保証はできません。研究室として活用可能性を常に検討します。

博士課程学生向け支援

博士課程学生向けの代表的な支援制度として、日本学術振興会(JSPS)特別研究員(DC1・DC2)と、東京科学大学博士支援事業があります。

学振 DC は、博士課程学生が応募する研究フェローシップ制度です。JSPS の 2026 年度募集要項では、DC1・DC2 の研究奨励金予定額は月額20万円です。また、採用最終年次の在籍者のうち、優れた研究成果を上げた者には、研究奨励金特別手当として月額3万円が追加される場合があります。

東京科学大学博士支援事業 では、研究奨励費(生活費相当額)として年額216万円(月額18万円)、研究費として年額30万円が支援されます。加えて、学外研鑽プラスなどの支援制度も用意されています。